井上VSマクドネル
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 5月25日(金)大田区綜合体育館にて、日本が誇るモンスター井上尚弥が3階級制覇を目指して、WBA世界バンタム級正規王座であるジェイミー・マクドネルに挑戦した。前日計量時にマクドネルは脱水の症状が出ていたが、見事リミットをクリアした。試合当日、マクドネルは12kgリバウンドして試合に望んだ。井上は6kgリバウンドし試合に望んだ。
 井上とマクドネルの身長とリーチ差は、約13.3cm/約12cmと体格面でマクドネル有利。井上にとって今まで一番の難敵への対戦となったが、見事井上の1R1分52秒、レフェリーストップによるTKOで勝利した。

 最初の15秒程度で井上はマクドネルの動きを読み切り、マクドネルの額を左のロシアンフックで捉え、蹌踉めかせた。次に右のフェイントからの左ボディでマクドネルからダウンを奪った。その後、井上の猛攻によってマクドネルは為す術がなくなり、レフェリーストップでTKO勝利を飾った。モンスターぶりをまざまざと見せつけた試合となった。
 井上は勝利後のリングで2018年度のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム級への参加を表明した。WBSSにはすでにWBAスーパー王者ライアン・バーネット、IBF王者エマニエル・ロドリゲス、WBO王者ゾラニ・テテが参戦を表明している。WBCの王者に関しては、6月23日(土)に行われる王者決定戦の勝者が参戦予定である。また、元5階級制覇王者であるノニト・ドネアの参戦の可能性も出てきた。3月の防衛戦にてお騒がせをしたルイス・ネリに関しては、5月にWBCの指示を無視してノンタイトル戦を行おうとしたことにより、参戦の雲行きが怪しくなった。

 階級を上げたモンスターは果たしてWBSSを制し、見事バンタム級の頂点へと立つことができるのだろうか。非常に楽しみな大会である。個人的には難なく制すのではないかと推測している。
2018/05/31(木) 21:03 世界戦 PERMALINK COM(0)

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